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 妊娠中のこと

 よだれつわりとは

よだれつわりとは、名前のとおり、よだれが増えて増えて困るつわりのことです。
唾液つわりと呼ばれたりもするらしいです。

吐き気がこみ上げる「吐きつわり」や、食欲の止まらない「食べつわり」に比べ、あまり一般的なつわりではないようです。
母は、産科の主治医に何度も相談しましたが、「そんな症状は聞いたことがない」の一点張りで、理解して貰えずに切ない思いをした記憶があります。

母の場合、妊娠9週目あたりから徐々に唾液の量が増え、妊娠4ヶ月目を迎える頃には飲み込めない量・質になり、安定期に入って気持ち量が減った気はしましたが治まることはなく、その後もずっと続きました。妊娠後期には、また量が増え始め、妊娠前期と同じくらいの量に戻りました。
妊娠9ヶ月目に入ると、なぜか飴が舐められるくらいの量にまで減り(それでも正常な量ではないですが)、代わりに粘り気がグッと増して鼻水のようになりました。
結局、陣痛が来て入院する時も、陣痛室で破水した時も、分娩室で分娩台に上がった時もずっと続き、出産してようやく治まりました。
出産後、ほんとにプーが生まれ出たその瞬間から、気が付けば症状はほぼ改善されていました。夢中で出産し、出産直後しばらく放心状態だったことも関係しているかと思います。
その後、出産して丸2日目くらいまでの間に唾液の量はまだわずかに気になる程度の量にまで減り、退院する頃にはすっかり治って、もう無意識に飲み込むことができるようになりました。
あれほど長い間悩み続けてきたのに、何をするでもなくほんの数日で完治し、まるで魔法にでもかかったかのような気分です。

正式な呼び名や、本当にこれがつわりかどうかは、実は正直よくわかりません。
ただし、妊娠発覚後しばらくして他のつわりとともに発症し、出産とともに症状が治ったので、少なくとも母は、これはつわりだったんだと信じています。



よだれつわりの症状 (母の場合)

食べ物を口にしていなくても常に多量の唾液が出る

食事をしている時と同じような勢いで、唾液が出る。何も口にしていないのに、常に。
出る唾液の量は、大体1〜2時間位で500mLのペットボトルがいっぱいになるくらい。
妊娠5ヶ月目なかば〜妊娠6ヶ月いっぱいくらいの間は、それより1〜2割程度量が減った気がする。その後は、また上記と同じくらいの量を吐き出していた。

唾液がネトネト・ネバネバする 唾液の粘度があがる。正確に計測したわけではないけれど、例えるなら甘ーい飴玉を口の中で溶かして飲み込まずに溜めてあるような感じ。
妊娠9ヶ月頃から、少し量が減る代わりに粘り気が増し、まるで鼻水のような唾液になった。

唾液を飲むと気持ちが悪くて吐く 自分の唾液を飲み込むことができない。無理に飲み込めば飲めるが、そうすると直後に気持ちが悪くて吐き戻してしまう。

ある日、たまたまタクシーで帰宅した時、唾を吐き出す容器を忘れて乗車してしまったことがある。仕方が無いので口の中に溜めて後で吐こうと思っていたが、「ここで止めて下さい。」と言わなければならない事に気付き、仕方なく降りる直前に全部飲み込んだ。口いっぱいに溜まっていた唾を一気に飲み込み、気分が悪くなり、玄関まで間に合わずにタクシーを降りてすぐのところで吐いてしまった。

胃の中が唾でタプタプになる よだれつわりになったばかりの頃、よだれつわりなんて言うものがこの世にあるとは知らず、止まらない唾を飲み続けていた。
そして、自分の飲んだ唾だけで胃がタプタプになり、気持ちが悪くなって吐き戻していた。

口の中が泡立つ 唾がネバネバしているので、口の中で泡になる。
会話中は舌が動いてもっと泡立つので、一言二言しゃべっては唾を吐き、しゃべっては唾を吐きの繰り返し。
電話では、相手が話している間にせっせと吐いて、しゃべる態勢を整えつつやりとりを続けた。

ゲップが出ない 食べ物と一緒に飲み込んだ唾もネバネバしているので、ゲップが唾の膜で覆われてなかなか出てこない。割れないシャボン玉が胃の中にあるような感じで気持ちが悪い。
ゲップが出るときは、胃に溜まった空気だけが出るのではなく、唾の泡ごとゴボッと塊で吐いた。喉から玉子を吐いているような気分。

黄色い液を吐く 妊娠後期に入ると、寝ている間に無意識に飲み込んだ唾と泡を、毎朝ほぼ必ずトイレで吐き戻していた。
吐きたくて吐いているわけではないが、朝うがいをしていると嘔吐感がこみ上げてきてトイレへ直行、という感じ。朝吐かなければ午前中いっぱい胸焼けがして、結局昼ごはん前までに吐いてしまうので、むしろ朝うがいをして朝一で泡を吐いていた。
その時、味のしない黄色い液も一緒に吐いた。ほんとに真っ黄色で、オロナミンCみたいな色だった。

喉の奥が乾燥する 唾液を意識して吐き出しているため、喉は乾燥してカラカラになった。
口の中は唾液だらけのくせに、喉はカラカラ。



よだれつわりの対策

唾を吐き出す

飲むと吐くので、気持ち悪いのと怖いのとで唾を飲み込めなくなっていた。ので、飲まずに吐き出すしかない状態だった。
母は、スターバックスで1000円前後で売っているコーヒータンブラーを買って常に携帯し、そこへちびちび吐き出していた。
これだと中が見えないし、直接口をつけても一見するとドリンクを飲んでいるように見えるので、違和感が無くて便利。
プラスチック製なので、持ち運ぶにも軽い。出先では、トイレで中身をこまめに捨てる。
ペットボトルと違って広口なので中もしっかり洗えるし、洗浄に加えて2〜3日に一度しっかりキッチンブリーチで漂白すれば、臭いや雑菌も気にならずに使えた。
妊娠中は、これ2つ(1回、駅で落として割れたので買い替えた)で出産までもったので、1本の価格は高いけどペットボトルを買うよりもむしろ経済的だと思う。入院した時も、陣痛室に入るまで持っていった。

ちなみに、ティッシュやタオルに吐き出す方法もあるけど、量が増えると唇が荒れてガサガサになるので、容器に吐き出す方が体に楽だった。

飴・ガムを食べる 唾液の量がまだそれほど多くはない頃、飴やガムでごまかして飲み込んでいた。
しかし、この方法は唾液量が増えるとすぐ体に合わなくなり、むしろ溶けた飴で口の中のネバネバ度はUPするわ、口の中に物が入っているから余計に唾液は出るわで、大変だった。

氷をかじる 氷をかじっていると、喉がスッとしてネバネバ感が減った気がした。
氷を舐めているだけだと、唾液の勢いに追いつかず、「口の中に物が入っている状態」になって余計に唾液があふれてしまうのでダメ。そのため、氷はファーストフード店で買うドリンクに入っているような小ささに砕いて、ちびちび常にかじっていた。
体を冷やしていけないのはわかっていたけど、もうどうにも我慢できない不快感だったので、膝掛けを腰に巻きながら夏場はずっとこれで過ごした。

サイダーを飲む ゲップが出なくて気持ちが悪い。ひどくなって食べたものごと吐いてしまう前に、なんとかゲップだけを出したかった。
そこで、サイダーを6〜7口くらい一気に飲んで、3秒くらい我慢して、無理矢理ゲップにして出した。びっくりするくらいのゲップが出て、胸焼けが取れた。
残念ながら、会社ではできない。自宅のみ。
開けたての缶サイダーでないと炭酸が弱くてダメなので、200mLくらいのミニ缶をケース買いして冷蔵庫に入れておいた。

いろいろ試したが、どんな炭酸飲料でも良いわけではなく、コカコーラか三ツ矢サイダーでないとうまくいかなかった。炭酸の弱いものや微炭酸のものは、ただの「甘いジュース」になり、余計に口の中がネバネバする。
コーラはカフェインが気になったので、もっぱら三ツ矢サイダーを気に入って飲んでいた。



よだれつわりに合わなかった食べ物

糖分の多いお菓子関係全般

飴とか、キャラメルとか、チョコレートとか、マドレーヌとか。あと、よく噛まなければならないスルメとか。とにかくネバネバしてダメだった。
だけど、シュークリームのように、中に水分の多いものが入ったものは大丈夫だった。

柑橘類 みかんとか、いよかんとか、でこポンとか、グレープフルーツとか。柑橘類全般。
リンゴやスイカやぶどうは大丈夫だけど、なぜかみかん類はダメ。ジュースでもダメ。
母はみかん系が大好きなので、悲しくていろんな柑橘類を試したんだけど、ことごとくダメでガッカリした。食べているうちに口の中がネバネバしてきて、食べた後はもうどうにもならんくらいにネバネバ。口を濯いでもなかなかとれないので辛い。
シュークリームは良くて、なんでみかんはダメなんだ。

バナナ 柑橘類よりはマシだったけど、同じような感じ。ネバネバしてダメ。

緑茶 緑茶も、後で口がネバネバしてダメだった。温かくても冷たくても同じ。
飲めないことはないし、後で口を濯げばなんとかなる程度だけど、あまり気分がいいものではないので避けていた。
周りの人でつわりを理解してくれる人は、母を気遣ってお茶を出してくれるんだけど、それが緑茶だったりすると非常に断り辛かった。。

ウーロン茶・麦茶は大丈夫。
紅茶・スポーツドリンク・甘いジュース類は、唾の量が少ない内は大丈夫。増えたら、緑茶と同じになった。
温かいよりも冷たい方が飲みやすい。体が冷えるので気をつける。

ベストは麦茶だが、何ヶ月もこればっかりだと飽きるので、たまに紅茶を飲んで自爆したりしていた。

納豆・オクラ・めかぶ・とろろ…などなど 初めから粘っている食べ物はもう全部ダメ。
納豆めかぶとろろ丼なんて、妊娠中は見たくもなかった。





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