はじめての赤ちゃん

TOP はじめに 更新履歴 成長の記録 産後いろいろ 妊娠中のこと 育児日記

 妊娠中のこと

 よだれつわりで悩んでいる方へ

よだれつわりで悩んでいる方へ。

はじめまして、母です。特にハンドルネームは決めていないので、母と書かせてもらいます。

初めてこのサイトに訪れ、このページを読んでいる方は、たぶん検索サイトなどでよだれつわりについて調べていて、ここに辿り着いたのではないでしょうか。母も妊娠中、この聞き慣れないつわりの事を調べようと、いろんなWebサイトを見て回りました。
しかし、他のつわりに比べてよだれつわりは珍しいようで、見つけた情報はそれほど多くはありませんでした。

産科で相談しても「そんなの聞いたことがない」と言われてしまうし、でも実際に唾の量は目に見えて増えているし。周りの友人や職場の人達も、みんな珍しそうにしているので、こんな妊婦は私だけ?と不安になりました。

産科の主治医が耳鼻科医にも聞いてみてくれましたが、やはりそんな症状は聞いたことがないとのこと。ガッカリしているところへ医師から「気のせいなんじゃないの?」と言われ、ちくしょーと思った覚えがあります。

唾が飲めないと言っても、「飲み込むこと自体が不可能なのではなくて、自分ですすんで飲み込まないだけだ」とか「食べ物を食べる時は唾も飲み込むんだから、消化できないわけがない」とか、「自分の唾なんだから飲めるものだ」と思われて、なかなか理解されなかったり。
無理にでも唾を飲み込むとか、吐かないで堪えてみるとか、そんなことは自分でとっくに試した上で唾を飲めば吐くと言っているのに、それらを試してみたらと言われ続け、もう人に症状を話すことすら面倒臭くなってしまいました。

通勤電車に乗ると、混んでいて唾を吐くタイミングを逃し、「降ります」と言いたくても言えなかったり。せっかく座席を譲ってもらえても、唾が垂れるから「ありがとう」の一言が言えなくてお辞儀しかできなかったり。
飲食店でも、食事が運ばれてくるまではボトルに唾を吐き出さなければならないため、持ち込みのように思われてしまったり。食事中も、会話の最中は唾が溜まるが食事をしている相手の前で唾を出すわけにもいかず、気になって会話を楽しめなかったり。それでもどうしようもない時は、後ろを向いて唾を吐き出していたり。
旦那と一緒に趣味の釣りに出かけた時も、ここ(人の少ない堤防の上)なら迷惑にならないだろうと思ってその辺に唾を吐いていたら、気が付けば自分の周りが唾だらけで小さな水たまりになっていてショックだったりとか。

用事で役所へ行った時も、郵便局で手紙を出す時も、銀行で順番待ちをしている時も、スーパーで買い物をする時も、いつもドリンクを飲む振りをして唾をボトルへ吐き出していなければ過ごせないので、とてもマナーの悪い人に思われた事も少なくないと思います。

よだれつわりでお悩みのあなたは、もしかして同じような経験をされているのではないでしょうか。

出産までよだれつわりの続いた母にとって、妊娠期間中はこの溢れ出る唾のせいで、とても厄介な日々でした。楽しいマタニティライフなんて程遠く、せっかく先輩ママが「子供が生まれたら自分の時間なんてなくなるから、今のうちに楽しんでおいてね。」と言ってくれているのに、そんなもの楽しめるわけがないじゃないかと、屈折して素直に受け取ることができないこともありました。
マタニティブルーと言うか、もうあまりに毎日過ぎて気持ちが病んでいたと思います。

で、どうしたかというと、諦めました。いちいち気にするのは。
よだれが溢れる大人は珍しいです。珍しいものは珍しいので、変に見られても変に思われても、それは仕方が無い事です。仕方がないものを気にしすぎてイライラしては、自分にもお腹の子にも、これから出産まで続く妊婦生活にも、何も良い影響はないと思います。

よだれつわりで悩んでいるのは、あなただけではありません。他の病気に心当たりがあれば別でしょうが、つわりであればきっかけは妊娠であり、生めば治ると思います。
身近な人にはいなくても、インターネットで体験談を探していると、ブログ等で愚痴っている人や掲示板に体験談を書き込んでいる人は、思いのほかいます。そして、それらの人の多くは、よだれつわりだろうがなかろうが関係なく出産を迎え、そして元気な赤ちゃんを産んでいるようです。
母も、その一人です。

気になって気になって仕方がない時、気が済むまで体験談を読み漁ってみて下さい。そして、そんなに気にしても仕方が無いということを悟り、出産まで付き合う覚悟を決め、どうぞ早く諦めて下さい。
よだれつわりを受け止めて、上手に付き合うこと。それが、よだれつわりで悩んでいる方にとって、一番良いことだと母は思います。

母の場合、たまたま妊婦にものすごく理解のある職場環境であったこともあり、妊娠9ヶ月いっぱいまでOLとして働くことができました。臨月から産休に入り、1ヵ月後には元気な女児を出産しました。母体の回復も順調だし、肝心の出産に関し、よだれつわりではなかった他のお母さんと何も変わりませんよ。(このへんは、成長の記録産後いろいろのページに様子を書いています)

ただし、水分の補給には気をつけて。唾を吐きすぎて脱水症状になりませんように。
子供が生まれたら嬉しくて可愛くて、つわりで苦しんでいたことは過去の笑い話になりますよ、きっと。






Copyright (C) 2008 はじめての赤ちゃん. All Rights Reserved.